「何を言っても否定される。」
夫との会話に
そんなストレスを感じていませんか?
言葉にするたびに
「でもさ」
「それは違う」
と返されて、心が疲れていく。
そのうち、
「どうせ聞いてくれない」
とあきらめてしまう自分がいる。
私もそうでした。
話しかけるたびに否定され、
会話が苦痛になっていった時期があります。
この記事では、
そんな私がどうやって
その地獄のような日々を抜け出したか、
リアルな体験談としてお届けします。
何を言っても「でもさ」で返される毎日
話すたびに心が削られていった私
夫との会話が、
ある時期からほとんど否定で
返されるようになりました。
「今日こんなことがあったんだよ」
と話しても、
「でもさ、それって違うんじゃない?」
と。
「こう思うんだけど」と言えば、
「いや、それは考えすぎだよ」
と。
どんな言葉も、
まずは否定から入る夫との会話に、
私は次第に話すこと自体が
怖くなっていきました。
別に喧嘩をしたいわけじゃない。
意見を聞いてほしいだけなのに、
それすら叶わない。
「また否定されるかも」
という思いが先に立って、
話す前から疲れていました。
いつの間にか、
夫との会話は
“心を閉ざす時間”
になっていたのです。
家の中がピリピリ、子どもまで無口に
否定の空気が家庭全体を覆いはじめた
私と夫の会話がうまくいかなくなると、
家の中の空気も変わっていきました。
なんとなく
ピリピリした雰囲気が漂い、
子どもまでもが静かになっていったのです。
今までは、
夕食中に「今日ね、友達とね!」
と元気に話していた息子も、
最近はうつむいたまま。
「どうしたの?」と聞いても、
「別に…」とそっけない返事しか
返ってこなくなりました。
私たち夫婦の
ギスギスした会話を、
子どもも敏感に
感じ取っていたのだと思います。
自分たちのやり取りが、
家族の空気全体を
重くしてしまっていたことに気づいたとき、
強い後悔がこみ上げました。
「このままじゃダメだ」と、
本気で思った瞬間でした。
「もう話すのやめよう」と思ったとき
心が限界に近づいたある日の沈黙
ある夜、
夫に「この前言った○○の件だけど…」
と話しかけたとき、
「それってさ、意味あるの?」
と返されました。
その瞬間、
胸がギュッと締めつけられて、
言葉が出なくなりました。
私は静かに食器を洗って、
そのまま一言も話さずに
寝室に向かいました。
その夜、
「もう話すのやめよう」
と本気で思いました。
話しても否定されるなら、
沈黙の方がマシ。
でも同時に、
「このまま何も話せない関係って、
夫婦って言えるのかな」
と虚しさも感じていました。
心の距離が広がる音が、
はっきり聞こえたような気がしました。
会話を“変える”より“見せ方”を変えた
否定されない伝え方を模索した工夫
その後、
私は夫との会話を「変える」のではなく、
「伝え方を変える」ことにしてみました。
例えば、
「こう思うんだけど、あなたはどう思う?」
と“聞く姿勢”に変えてみたんです。
すると、
夫も「いや、違うってわけじゃないけど…」と、
少しだけ柔らかく
返してくれるようになりました。
また、
「最近こんなことがあってさ、ちょっと聞いてくれる?」
と前置きしてから話すと、
最後まで聞いてくれることも増えました。
完全に否定が
なくなったわけではありません。
でも、自分の伝え方ひとつで
相手の反応も変わると実感しました。
会話は
“内容”だけでなく“届け方”
も大事なんだと、
改めて学びました。
今の私たちにちょうどいい会話の距離感
100%わかり合えなくても、前に進める関係
今も、
夫が否定から入ることはあります。
でも、以前のように
毎回落ち込むことはなくなりました。
「そういう人なんだ」
と少し距離をとって
受け止めるようになったからです。
また、
「全部わかり合わなきゃいけない」
という思い込みを捨てたことで、
気持ちがずっと楽になりました。
今では、
言葉を選びながらも、
ちゃんと会話を
続けられるようになっています。
もちろん
完璧な関係ではありません。
でも、
お互いに少し歩み寄ることで、
“会話が続く関係”にはなれたと思います。
夫婦って、
話すことをあきらめない
努力の積み重ねなんだと、
今は感じています。